# 競合分析のフレームワーク 6 つと、それぞれの使いどころ

> フレームワークが担うのは競合分析の一工程だけです。ライバルを比べる古典的な五つの型と、業界そのものが動くのを映す唯一の手法ウォードリーマップ。使いどころも。


チームの誰かが競合分析を求めます。届くのは、4 つの枠に 11 行の箇条書きが並んだマス目で、その半分は形容詞です。

悪いのはたいていマス目ではありません。一部しか担えないフレームワークに、仕事の全体を渡してしまったことが問題です。

## フレームワークは五つの工程のうちの一つ

競合分析は成果物ではなく、ループです。

1. ライバルを見つける
2. 証拠を集める
3. 比べて、示す
4. 出た答えに基づいて動く
5. 最新に保ち、また一周する

![五段階の競合分析のループを調書に描いたもの。1. ライバルを見つける、2. 証拠を集める、3. 比べて示す、4. 動く、5. 最新に保ち、また一段目へ。赤ペンの書き込みが役割を分けている。Competitor Tracker & Co. はカテゴリを見張り、毎週月曜に証拠を集め、時計を持つ。比べること、示すこと、決めることはあなたのチームに残る。](/img/diagrams/competitor-analysis-loop.png)

三番目と四番目はあなたのチームのものです。そうでないふりをする道具があってはいけません。私たちも含めて。[競合分析の手引き](/ja/competitor-analysis/)では、五つすべてを通しで扱っています。

フレームワークが担うのは三番目、それだけです。役割は、積み上がった証拠を、会議室で議論できる形に押し込むことにあります。

「競合分析 フレームワーク」で検索すると、出てくるのはほぼその三番目の話だけです。枠はこれ、入れるものはこれ、あとはご健闘を。残りの四つは、載っていたとしても一文ずつです。

だからこそ、二度と読まれない SWOT を抱えた資料がこれほど多いのです。悪かったのはフレームワークではありません。渡されたのは、チームに都合のいい競合リストと、何か月も誰も確かめていない証拠でした。しかも手順のどこにも、それをもう一周させる仕組みがなかったのです。

<em class="it">問いの入っていないマス目は、ただの文房具です。</em>

## 比べて示す五つのやり方

ライバルを値踏みするのは新しい問題ではありません。そのための型は、半世紀にわたって役員会議で議論されてきました。BCG マトリクスは 1970 年ごろ、ポーターのファイブフォースは 1979 年のものです。この古さは長所です。どれもよく使い込まれ、広く教えられていて、あなたが選んだ型を会議室の誰かがすでに知っている見込みが十分にあります。

これは理論家が認めるより大事な点です。いちばんいいフレームワークは、たいてい前置きなしでチームが読めるものです。三人しか理解できない緻密な BCG マトリクスは、部屋全体で議論できる粗い SWOT に負けます。この層の目的は、正しい図をつくることではなく、共通の論点をつくることだからです。

五つはどれも同じ証拠を取り、そこから違う論を引き出します。最後に資料で見かけたものではなく、誰かに返さなければならない判断のほうで選んでください。

**SWOT。** 強み、弱み、機会、脅威。社内の足並みをそろえるのに効きます。計画づくりに入る前に、自分たちの立ち位置を部屋全体で合意しておく用途です。速く、部屋が正直であれば結果も正直になります。弱点は、分析ではなく一覧であること。そして意見を証拠のように吸い込んでしまうことです。

**ポーターのファイブフォース。** 買い手の交渉力、売り手の交渉力、新規参入の脅威、代替品の脅威、そして既存企業どうしの競争。マイケル・ポーターが 1979 年に *Harvard Business Review* で発表したもので、今も一つの問いにはよく答えます。この業界は、構造として身を置く価値があるか。市場に入る前に使うもので、来期の計画を立てるためのものではありません。

**BCG マトリクス。** 市場成長率と相対的な市場シェアを取り、四つの象限に振り分けます。事業ポートフォリオの配分のために作られたので、どの製品ラインに金を出し、どれを刈り取るかに答えます。本物のシェアのデータが要ります。それがなければ、象限は軸のついた意見にすぎません。

**知覚マップ。** 買い手が実際に気にする属性を二つ選んで軸に取り、あなたとライバルを盤面に置きます。答えるのはポジショニングです。誰も占めていない空きはどこか、そこが空いているのは価値があるからか、価値がないからか。今月ライバルが何を掲げているかに、まるごと左右されます。

**ジョブ理論（Jobs to be Done）。** 顧客はその製品を何のために雇うのか。競合の範囲を捉え直すもので、たいていは居心地の悪い形になり、本当は誰と戦っているのかに答えます。多くの場合それは、営業が名前を挙げるベンダーではなく、表計算ソフトか、インターン一人か、何もない状態です。

五つの違う論、共通する弱点は一つ。どれも写真です。撮って、綴じた瞬間から古くなり始めますが、そうと分かる印はどこにも付いていません。

## 六つ目のウォードリーマップは、動きを映す

ウォードリーマップはこの一覧に入りますが、さきほどの組には入りません。比較のマス目ではないからです。

サイモン・ウォードリーの手法は、利用者が必要とする構成要素を、それぞれの進化の度合いに対して並べます。ジェネシスから、特注、製品を経て、コモディティへ。種類として違うところが二つあります。一つは、利用者のニーズという錨があること。おかげで地図は宙に浮かず、向きを持ちます。もう一つは、進む向きがあること。構成要素はコモディティに向かって右へ移り、その動きこそが主題です。

ウォードリーは、その動きを支配する規則を気候パターンと呼びます。あなたが動こうと動くまいと、風景のほうに起きることです。いちばん役に立つのはこれです。ある構成要素がコモディティ化すると、その上に何かを作る費用が下がり、それまで試す値打ちのなかったものが現れます。

私たち自身の業界で、それが起きるのを見てください。三年前、大規模言語モデルは製品のなかで高価で、特注で、差をつける部分でした。今ではトークン単位で借りる公共設備に近いものです。それが右へ滑るにつれて、面白い仕事は一段上へ移り、ほとんど存在しなかった層がその上に現れました。エージェント、ツールのプロトコル、MCP サーバー。2023 年に MCP サーバーを出したところはありません。今ではほぼ前提条件です。

2023 年に描いた SWOT は、そのことを何も言いません。そのための軸がないからです。2023 年に描いたウォードリーマップなら、モデルの層が右へ滑り、その上の空きが開いていくのが見えたはずです。同じ結論が、二年早く手に入っていたことになります。

だから手間をかける値打ちがあります。そして実際、ほかの五つより手間はかかります。六つのうちで、示すことだけでなく、分析を最新に保つことにまで届くのはこれだけです。

## 競合分析を最新に保つには

どれも勝手には更新されません。しかも捕まえるべき変化には二種類あります。この二つを見分けることが、腕の大半です。

**枠の中の証拠が変わる。** ライバルが料金の段組みを組み替える。プランを一つ落とす。トップページの上半分を書き直す。分析の形はまだ正しいままです。中身のほうが間違いになりましたが、成果物はそれを何も知らせません。

**枠の下の地形が動く。** これはウォードリーマップが映し、ほかの五つには映せないものです。構成要素がコモディティへ滑り、その上に新しい層が開き、去年は競合ですらなかったものが今は倒すべき相手になっている。ここでは新しい証拠は助けになりません。枠そのものが間違った問いを立てているからです。必要なのは引き直したリストで、ときには別のフレームワークです。

二つは別の時計で来ます。ポーターのファイブフォースは業界の構造を語り、構造は年単位で動きます。ウォードリーマップ、BCG マトリクス、ジョブ理論の作業は四半期の上に乗ります。SWOT と知覚マップは、ライバルが今いくらを付け、何を掲げているかを写し取るもので、それは毎週変わります。

つまり、いちばん手に取られる二つが、いちばん速く傷む二つです。しかもどちらもそれを知らせません。ライバルの価格ページの上に立てたポジショニングの地図は、相手が段組みを組み替えたその週に間違いになります。しかも黙って間違います。地図は仕上がって見えたままです。

一つ目への手当ては、退屈ですが効きます。動きうる主張のすべてに、確かめた日付と出典のリンクを添えること。そして誰かが思い出したときではなく、決まった時計で全体をもう一周させることです。

二つ目への手当ては、毎周たずねる常設の問いです。私たちの答えだけでなく、その答えを流し込む形まで変えてしまう動きはなかったか。前触れはたいてい、並び替えそのものより先に見えています。ライバルの価格ページが、別の買い手を語り始める。隣接分野として綴じておいたカテゴリが、あなたについての比較ページを書き始める。

その見張りが、私たちの仕事です。この記事は、ループを端から端まで扱う[競合分析](/ja/competitor-analysis/)の手引きの一枚です。[毎週の競合追跡](/ja/)は、ライバルが実際に考えを変える場所であるページを読みます。だから月曜に書き込むものは、去年の春ではなく先週の上に乗ります。地図が価格を軸に回っているなら、[競合の価格追跡](/ja/features/competitor-price-monitoring/)が同じ仕事の狭い版です。

*— C. T. Lucky*


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Source: https://competitortracker.io/ja/blog/competitor-analysis-frameworks/
Updated: 2026-09-02
